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ストレスを克服する力「愛着」って?

関西学院大学 人間福祉学部 社会福祉学科
池埜 聡教授にお話を伺いました。


ストレスに耐える力、克服する力
幼少期の「愛着関係」がキーワード
(6月13日放送)


Q 「愛着」って何ですか?
A 生まれてから5~6歳くらいまでの間に、養育者(多くが母親)と子どもとの間
  で築かれる愛情に満ちた信頼関係です。
  
  例えば、
  *目線を合わせて微笑みかける
  *体と体を触れあわせる暖かさ
  *優しい言葉がけ
  など安心で安全な空間、時間をすべて総称して「愛着関係」と言われてい
  ます。それは、社会の荒波に出て行った時に、さまざまな問題を克服できる
 「安全基地」になります。「安全基地」を持っている人は、ストレスに対応で
  きる力が強い、特にトラウマ的な強いストレスを受けた時に、愛着関係を結べ
  ている人は、効果的に克服しやすくなると研究で言われています。

Q お母さんが亡くなっていない、または働いている、という家庭はどうですか?
A 養育者というのは、母親に限定されてはいません。お父さんやおばあちゃん、
  保育所の先生でも構いません。大切なのは、愛着対象となる人が1~2人い
  る、しかもコロコロと変わらない、というのが大事です。 

例えば、保育所に行けば、必ずあの先生がいてくれる、夜になれば必ずお母さんがいてくれる、という関係は問題無いそうです。
問題なのは、いろんな人が子どもに関わって”愛着の対象が限定されない”
又は”愛着の対象がいない”子どもたちです。特に「虐待」環境に育った子供は、愛着の対象がない場合が多いそうで、大変問題です。
そういう子どもたちは、大きくなった時にストレスに耐える力、反発する力に大きな影響を与えると言われています。

Q 時間的に長く一緒にいなくても愛着関係は築けますか?
A 時間も大事ですが、3歳くらいになると、お母さんが働いていることを、子どもは
  認識しています。いつも一緒にいなくても”自分のために働いてくれている”
  という意識があれば信頼に繋がっていきます。
  ですから、”いつも一緒にいなければいけない”とか”傍にいないといけない”
  とか”抱っこしたり、スキンシップしなければいけない”という意味ではありませ
  ん。子どもが、この人といれば「安全」だとか「安心できる」ような関係を
  築くことが大事です。

愛着が奪われた子ども、例えば、極めて強い虐待を受けた子どもは、体の発達だけではなく、脳の発達に影響を及ぼされる事が、ほぼ証明されているそうです。脳の機能に影響を及ぼされてしまうと、ちょっとしたストレスや逆境に耐えられず、閉じこもってしまったり、過剰な攻撃をしかけてしまう事があるそうです。
その子にしてみれば、安全で安心できる場所がないわけですから、どこかにそれを求めないといけないわけです。

Q 愛着関係を持てなかったり、奪われた人は、回復できないのですか?
A 愛着の修復は可能です。
  例え6才くらいまでに愛着関係ができなかったとしても、その後に適切な対応
  と支援を受けることによって、脳の機能も回復していける可能性があると研究
  で報告されています。

愛着を奪われた子どもは、どうやって人と信頼関係を結んでいけばよいのか分からない、苦手なのです。だから反抗したり閉じこもったり、という問題行動を起こしやすくなってしまうそうです。
すると、周りは「困った子」というレッテルを貼ってしまい信頼関係を得られない、つまり悪循環になるのです。何故その子が問題行動を起こすのか、問題行動と愛着の関係を理解して適切な対応をしていかなければいけません。

それには、専門家によるアドバイスや治療的な行為だけではなく、家庭、保育所、学校、などの先生、指導員たちが共通の知識と基盤をもつことが大事です。

 そういう環境で育った子どもたちに接する時の心掛けとして
 *その子を痛めつけるような対応をしない
 *その子に一貫して関わる

同じような状況でも、ある時は褒められるけれど、ある時は褒められない、とか、ある時は時間通りに来てくれるけれど、ある時は来てくれない・・など。
予測できない大人との関係は信頼関係を築けません。

人生の中で一人でいい、「この人だけは信頼できるできる」「この人だけは自分の事を尊重してくれる」という人との出会いがあれば、人間に対する信頼感は回復できる可能性があるそうです。

周りの大人たちが共通認識をもって一貫して関わるだけで子どもたちも随分違ってくるそうですよ。

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チャイルドサポートバンク

Author:チャイルドサポートバンク
”子どもの視点に立つ”を合言葉に
『ラジオ番組』
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 翌土曜17:00~17:15(再放送)

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